テレビドラマ「永遠の仔」について
ドラマの最初の方で、渡部篤郎の役の子供時代のシーンで
母親から頬骨のあたりをバコーンと殴られるシーンがあった。
それについてクリニックのワーカーに
「ああいう風に殴られると、頭の中がグワーンとなるねん」と言うと、
そのワーカーは
「そんなん聞いたらウワーとなる」と、
ショックを受けていたようだ。
しかしながらPTSD等の知識が無かったためか、
テレビで見た社会的引きこもりの枠に入れようとしていた。
自分で今から考えると、大きな身体的、心理的衝撃で鏡像関係の基礎から
無くなったのだろう。
それまでは、運動が苦手ながらも、他の子供とは遊んでいた。
母親は教員からいろいろ言われていたようだが、
父方の叔母さんにしつこく勧められていた新興宗教に行くようになって、
何もしなかったようだ。
ミスミソウ 監督:内藤瑛亮 コミックは時代を映すのか?
コミック原作だが、ひたすら殺しまくる映画で、
今の十代は病んでるんだろうな、と思った。
書店のコミックコーナーを通っても、グロイ表紙ばかり目に付く。
今の就労している世代も大変だが、それを見ている十代の方が、
大きな影響を世相から受けているのだろう。
団塊ジュニア世代は色々と割を食って、苦労しているが、
さらに若いほど、現実生活でも、メディアを通してみた世界でも、
暗いものばかりで、前途には何も見えないのかもしれない。
停電復旧 深夜1時半
こんな夜中まで、暑い中何日もぶっ通しで復旧作業を
してくれていることに只々感謝。
収入も高くなさそうで、体もきついだろうのに、ここまでしてくれるのは凄いな。
今回の停電で、電力が無く、それで断水まですると
いかに大変なのかよく解った。
身体を使って働く人に、もっと高い給料を上げたほうがいいと思う。
無暗に知的能力ばかりに価値を置くことには疑問を感じる。
反対側の世界
アスペだとか、人の目を見ないなどといわれるが、
子供の時に、一時期、母親に意味不明なことで、顔面を殴打されていた。
それからはじっとしていない暴力的な子供だった。
記憶力がよく学校のテストは点を取れたため、何の援助も受けられなかった。
最近、自分は感じたことの反対側のことを思うという習性を
自覚するようになった。
母親の虐待の影響なのだろう。
児童精神科医の小林隆児氏も、「発達障碍の精神療法:あまのじゃくと関係発達臨床」
のなかで、「母親が近づこうとすると離れ、母親が離れると寂しそうにする」
という発達障害の子供の在り方を解り易く解説していた。
感じたことの反対を反射的に思うのなら、渡辺あさよ氏の言う
「イメージと言葉の解離」ということに繋がって当然だろう。
ETV特集:データで読み解く太平洋戦争②隠された日本兵のトラウマ、陸軍病院”戦争神経症”
戦争当時や戦後は戦争神経症(PTSD)は、個人の臆病さ、弱さと捉えられていて
今でも顔にぼかしを入れて、仮名で紹介されていた。
戦後もずっと入院していたり、退院しても具合の悪かった人が多かったとのこと。
戦後は復興と経済重視で関心を持つ医療関係者も少なかったようだ。
精神科医などは安全で恵まれた家庭で育って努力して、難関の医学部に入ったので、
弱くて具合の悪くなったとされていた人に関心を持たない、
見下してまともに相手にしない、自分の出世、栄達を目指す、などの人が
多かったのだろう。
復興や経済発展を目指したのは判るが、国のために心身を病んだ人を
まともに相手にしない、というのでは、何のための復興と経済発展だったのだろう。
このような日本人の姿勢が、相模原の事件の遠因ではないだろうか。
イラク、アフガンへ派兵された、厳しい訓練を経た米国海兵隊員でも、
メンタルを病む人が多いのは、米映画「アメリカン・スナイパー」や
英映画「ハート・アタッカー」でも描かれている。
参考文献:「帰還兵はなぜ自殺するのか」:デイヴィッド・フィンケル
Military times等での連載記事
治療者の思い上がりについて
世間でいい大学とされる大学の医学部等に行った医師などの方が、
患者が大学受験などをしようとしていたりすると、自分は文句を言わず、
ここまでやったのだから、それ以前でゴチャゴチャ言っている
患者を馬鹿にしてまともに取り合おうとしない事が多いのではないだろうか?
患者の家庭環境や成育歴に無関心な医師が多いのも、受験というところがきっかけで
自分と同じような恵まれた家庭としてみるバイアスが掛かっていることが
多いのではないだろうか?
よく、〇〇カウンセラーや△△セラピストというものを反射的に嫌う医師がいるが
両者とも無知という傲慢さでは共通なことが多そうである。
国立名門大学医学部卒の精神科医に邪魔された話
大学受験1浪でどこにも受からず、2浪することになったとき、
今のところではとても生きていけないので、離れた予備校を受けて
自分で下宿を申し込んだのだが、担当を離れた最初の主治医が母親に
「そんなのできるわけがない」などといったので、そのまま立ち消えに。
その医師は国立名門大の理学部を出て、予備校講師をして、
他の国立名門大学の医学部に入って、医師になったとのこと。
そのため学校や受験のこと以外は知らずに来たのだろう。
その人の苦労と言えば、勉強をするとか、部活のボート部がきつかった位らしい。
そもそも学校どころではない家庭があるなど想像もできないため、
こちらの話を学校や受験の話としかとらえられないのに、
自分は高学歴で高度な教育を受けた、との自負から、
自分の知らないことを想像もできずに、知ってる範囲にあてはめて、
対応していたのだろう。
学校の勉強ができるという自信から来る、知らない事柄に対する謙虚さの欠如が
大きな原因だろう。
医学のみではなく、様々な分野で、そのような悪影響があるのだろう。
高学歴モンスター: 一流大学卒の迷惑な人たち:片田珠美