こんなもの
二十代後半の頃、臨床心理学を教えている精神科医に
毎週面接してもらえるようになった。
そうして会っていくうちに、自分は無茶苦茶虐待されてたんだと分かった。
よく解らないことで、母親に顔面を往復ビンタされる、食べたく無いものを
無理やり食べさせられるとか、いま考えると、普通に虐待だけど、
メディアも取り上げてないころだったので、「こんなもの」と
思っていた。ネグレクトと虐待で、感覚が麻痺していたんだろうと思う。
中学時代には、暗記能力があったので、筆記試験ができたから、
いろいろ問題行動を起こしても、教員は何もしなかった。
大学時代に「なんやらセラピー」とかに行ってた時も、具合の悪いことを
「溺愛されて育った」からだ、とか言われていた。
嫉妬というのは、いまでも解らない。