「シビリアンの戦争――デモクラシーが攻撃的になるとき」 三浦 瑠麗

大分前に、ニュース番組かなにかで見たけど、

防衛大学での任官を拒否しそうな人に対する圧力は、凄かった。

実際、周りから強く圧力をかけられて、任官拒否を取り下げたり、

事前に迷って、任官拒否を止める人は多いんだろうと思う。

そういう自衛官の幹部が、戦争の原因になるより、

この本で書かれているイラク戦争とかフォークランド紛争のように、

偶発的、予想外の事が起きて、世論が吹き上がって何らかの紛争に

なることが一番ありそうだ。

この本の中で書かれているように、軍部は事前に、どれくらい損害が出るか、

政策目標は達成可能かを、事前に計算する。

しかし、世論、メディア、政治家はそのような事をあまり計算しない。

民主主義国家における軍に対するシビリアンコントロールというが、

シビリアンのほうが、無計画で無責任な時は多いそうだ。