甘えれないから、人間やめた

「関係」からみる乳幼児期の自閉症スペクトラム 小林隆児著を読むと、

一歳台の自閉傾向のある子供と、
母親の関係をSSPという方法で観察すると、子供の側が、甘えたくても甘えられないことで、フラストレーションを強く感じていることが解るという。
二歳台になると、甘えられないので拗ねて、「自閉的」「一人遊びに夢中」「回避的」と見られる行動につながる。

そのため、母子間のアタッチメントが形成されずに、子供に安心感が育まれない。

その結果、子どもはいつでも不安と緊張の持続した状態に
置かれ、知覚が過敏になり、知覚刺戟の多くは侵入的で
迫害的に感じられる。
それがさらなる不安を呼び起こし、知覚過敏は一層激しくなる。
情動と知覚は相互に関連しあい、負の循環が生まれ、
他の人からは想像もつかないような不安が生じる。
との事。

自分も覚えている限り、親に関心を持たれたり、遊んでもらったり、甘えた事は無い。

手を洗う、顔を洗う、歯を磨く、挨拶をするなども教えて貰ったことは無い。

更に10歳くらいのころ、母親に何度か顔面をボコボコに殴られてから、

学校でも少しからかわれたら暴力を振るうようになった。

甘えられないので関係を持つことが出来なかったのだろう。

それからは人間やめたという感じ。

なんとなく周りを見ていたけど、ボコボコに殴られたことで、カオス状態になったんだろう。

自分と世界を分節化、構造化してみることが出来ずに、カオス状態のままだったのだろうと思う。

自閉症発達障害児は人や物事の裏側を知りたがるというけど、分節化、構造化して捉えて、信頼する処にたどり着かないから、常に不安で、その様なことに繋がるのだろう。

「空気を読めない」「コミュ力の無さ」「場違いな事を言う」「ぎこちの無い動き」というのも、

そこから来るのだろう。

中学校の時に、学年に何人か「人間でないような子」がいたけど、高校生になってから、自分もそうなんだと気づいて、

ショックを受けた。

受験勉強とかは「将来の損得のため」ということで、

無理やり丸暗記してた。

それである程度できたから、逆に誰にも援助を受けられなかった。