自閉症の哲学  構想力と自閉症からみた「私」の成立 : 相川翼著

自閉症と定型発達がどのように分かれて行くかを、これまでの研究を

第一章でまとめたうえで、カントの構想力、つまりイメージ形成能力を

中心にし、フロイトラカンも取り上げて考察していく。

自閉症がどのようなところでつまずき、定型発達に向かわないかを、

解り易く考察していく。

実際に自閉症ダウン症の人に接して、どのような特性を持つかを

知っているので、フロイトラカンなども解り易く引用されている。

哲学というタイトルながらも臨床家に役立ちそうな一冊。